注文住宅を建てる際、「物置を設置すべきかどうか」は多くの人が悩むポイントです。
結論としては、ライフスタイルや収納計画によりますが、多くの家庭にとって物置は非常に便利な設備になります。
以下、物置の必要性、メリット・デメリット、設置のポイントについて詳しく解説します。
物置が必要な理由
屋外収納の確保
住宅内の収納スペースだけでは収まりきらない物を整理するために、物置は役立ちます。
特に以下のようなものを収納するのに適しています。
- 季節用品
- 扇風機、ストーブ、除雪道具、キャンプ用品、クリスマスツリーなど
- 園芸用品
- スコップ、肥料、鉢植え、ガーデニングツールなど
- DIY用品
- 工具、木材、塗料、ネジ類など
- スポーツ用品
- ゴルフバッグ、サッカーボール、スノーボード、釣り道具、自転車など
- カー用品
- スタッドレスタイヤ、洗車道具、車のメンテナンス用品
- 子どもの外遊び用具
- 三輪車、プール、おもちゃ
家の中の収納スペースを節約できるため、生活空間がスッキリするという大きなメリットがあります。
物置のメリット
室内の収納スペースを圧迫しない
家の中の収納スペースを節約できるため、居住空間が広くなり、生活の快適性が向上します。
屋外用品をすぐに取り出せる
庭やガレージ付近に設置すれば、園芸用品やアウトドア用品をスムーズに取り出せます。
災害時の備蓄場所になる
防災グッズや非常食、飲料水、発電機などを保管する場所としても有用です。
ゴミの一時保管にも使える
地域のゴミ収集日まで、臭いや見た目を気にせずゴミを一時的に保管できます。
DIY・作業スペースとしても活用できる
広めの物置なら、DIYや修理作業を行う小さな作業場として利用することも可能です。
物置のデメリット
設置スペースが必要
庭や駐車場の一角を占有するため、敷地の広さに余裕がないと設置が難しくなります。
コストがかかる
物置の購入・設置費用がかかります。
大きさや材質によって価格は異なりますが、一般的なスチール製の物置なら10万円前後、大型の頑丈なものなら20〜30万円以上かかることもあります。
メンテナンスが必要
雨風にさらされるため、定期的な掃除や劣化対策が必要です。
特に木製やスチール製の物置は、錆や腐食のリスクがあります。
盗難リスクがある
屋外にあるため、施錠していないと盗難のリスクがあります。
防犯対策として鍵付きのものを選ぶ、セキュリティカメラを設置するなどの工夫が必要です。
物置を設置する際のポイント
どこに設置するか
物置を設置する場所は非常に重要です。
以下の点を考慮して決めましょう。
- 動線を意識する
- 物の出し入れがスムーズにできるように、庭やガレージの近くに設置すると便利。
- 水はけの良い場所を選ぶ
- 雨が降ったときに水が溜まりやすい場所は避ける。
- 家のデザインに合ったものを選ぶ
- 無機質なスチール製よりも、ウッド調やモダンデザインの物置を選ぶと家の外観と調和する。
サイズを決める
用途に応じてサイズを選ぶことが重要です。
- 小型(幅1m以下)
- 小型のガーデニング用品や掃除道具の収納に適している。
- 中型(幅1m〜2m)
- 自転車やカー用品、スポーツ用品の収納に最適。
- 大型(幅2m以上)
- しっかりした収納力があり、DIYスペースや備蓄庫としても利用可能。
素材を選ぶ
- スチール製
- 耐久性があり、防犯性が高いが、錆びやすい。
- 樹脂製
- 軽量で錆びにくいが、強度はやや低め。
- 木製
- デザイン性が高いが、メンテナンスが必要。
防犯対策
- 施錠できるタイプを選ぶ
- 周囲に防犯カメラや照明を設置する
- 目立たない場所ではなく、見える位置に設置する
物置が不要なケース
物置が便利である一方で、以下のような場合は不要なこともあります。
- 室内収納が充実している
- 大きなウォークインクローゼットやパントリーがあり、十分な収納スペースが確保できるなら、物置は不要かもしれません。
- ミニマリストのライフスタイル
- 物を増やさず、必要最低限の生活を送るなら、物置を設置するメリットは少ないでしょう。
- スペースが限られている
- 小さな庭や駐車場しかない場合、物置がスペースを圧迫してしまう可能性があります。
まとめ

注文住宅に物置を設置するかどうかは、ライフスタイルや収納計画によって決まります。
屋外用品や季節用品が多い家庭では、物置を設置することで室内のスペースを広く使え、生活が快適になります。
しかし、設置場所やコスト、メンテナンスを考慮しなければならず、必ずしもすべての家庭に必要というわけではありません。
設置を検討する際は、「何を収納するのか」「どのくらいの大きさが必要か」「どこに設置するのがベストか」をしっかり考えたうえで決めると良いでしょう。
以上、注文住宅には物置があった方がいいのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。