シューズクローク(Shoe Cloak)は、玄関に設置する収納スペースで、靴や傘、コートなどを整理し、玄関をスッキリさせる役割を持ちます。
注文住宅では、間取りや収納の自由度が高いため、生活スタイルや家族構成に合わせて設計することが可能です。
以下、シューズクロークを設計する際のポイントを詳しく解説します。
目次
シューズクロークのタイプを選ぶ
オープンタイプ
- 玄関の一部をシューズクロークとして開放的に使う
- 靴の出し入れがスムーズ
- 狭いスペースでも圧迫感が少ない
- 生活感が出やすいので、整理整頓が必要
クローズドタイプ
- 扉をつけて収納部分を隠すタイプ
- 生活感をなくし、玄関をスッキリさせられる
- ニオイが玄関に広がりにくい
- 扉の開閉のため、やや動線が制限される
ウォークスルータイプ
- 玄関と室内をつなぐ通り抜け型の収納スペース
- 帰宅後すぐに靴やコートを片付けられる
- 玄関とリビングをスムーズにつなぐ動線を作れる
- スペースが必要なため、敷地に余裕が必要
収納量と配置の工夫
収納するものを決める
- 靴(家族の人数×1.5倍の収納量が理想)
- 傘、レインコート
- コートや上着
- ベビーカー、自転車(子ども用)
- ゴルフバッグ、スポーツ用品
- 灯油タンク、防災用品
棚の高さや奥行きを調整
- 靴の収納:奥行30〜35cm、可動棚にすると便利
- ロングブーツ:高さ50cm程度
- コート掛け:高さ90〜110cm
- ベビーカー収納:奥行60cm以上
- 傘立てスペース:傘の長さに合わせて配置
通気性を確保
- 換気扇や小窓を設置し、湿気やニオイ対策
- ルーバー扉を採用するのも効果的
- 竹炭や除湿剤を置くとカビ防止に役立つ
玄関との動線を考慮
- ウォークスルータイプ:玄関→シューズクローク→リビングの動線が便利
- 来客用と家族用の動線を分ける:家族はシューズクロークを通り、来客は玄関から直接リビングへ
- 買い物帰りの動線を考慮:キッチンへ直行できる配置だと荷物整理が楽
玄関の広さとのバランス
- シューズクロークを広く取りすぎると、玄関が狭くなる
- 最低でも90cm以上の幅があると、快適に使える
- 家族が同時に使うなら120〜150cm以上の幅が理想
扉の種類を選ぶ
開き戸
- しっかり区切れてニオイが漏れにくい
- 開閉スペースが必要
- 狭い玄関には不向き
引き戸
- スペースを有効活用できる
- 使い勝手が良いが、扉の分だけ壁面収納が制限される
ロールスクリーン
- コストを抑えられる
- 軽い力で開閉できるが、密閉性は低い
見た目のデザインと統一感
- 玄関のデザインと合わせた扉や収納を選ぶ
- 床材の色を統一すると広く見える
- 壁紙を明るめの色にすると、圧迫感を軽減できる
- シューズクロークの壁にアクセントクロスを使うとおしゃれな雰囲気に
メンテナンスのしやすさ
- 床は水拭きしやすい素材(クッションフロア、タイルなど)
- 掃除機やモップが入りやすいように足元を浮かせる収納
- 壁紙は汚れに強いものを選ぶ(防水・防汚加工)
まとめ

注文住宅のシューズクロークは、家族構成やライフスタイルに合わせて設計すると、玄関がスッキリし、快適な生活動線を確保できます。
特に以下の点を意識すると、使いやすいシューズクロークになります。
- タイプの選定(オープン・クローズド・ウォークスルー)
- 収納量と配置(靴以外の収納物も考慮)
- 通気性とニオイ対策(換気扇や小窓)
- 玄関との動線設計(スムーズな出入り)
- 玄関とのバランス(広すぎず、狭すぎず)
- 扉の種類(開き戸・引き戸・ロールスクリーン)
- デザインの統一感(玄関と調和)
- 掃除のしやすさ(汚れに強い素材を選ぶ)
これらを踏まえて、機能性とデザインを両立させたシューズクロークを作るのがおすすめです。
以上、注文住宅のシューズクロークのポイントについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。