「建売(たてうり)」と「売建(うりたて)」は、どちらも住宅の販売方法を指しますが、それぞれ異なる特徴があります。
以下に、その違いを詳しく説明します。
目次
建売住宅(たてうりじゅうたく)とは?
特徴
- 完成済み or 建築中の住宅を購入する
すでに完成している、またはほぼ完成している住宅を購入する方法です。土地と建物がセットで販売されることが一般的です。 - 間取り・設備の自由度が低い
すでに設計・施工が進んでいるため、購入者が間取りや設備を変更することは基本的にできません。 - 即入居が可能
すでに建物が完成しているため、契約後すぐに入居できるのがメリットです。 - 価格が比較的安い
同じエリアの注文住宅と比べて、価格が抑えられることが多いです。建築会社がまとめて複数棟を建てることで、コストを削減しているためです。 - 住宅の品質や仕様を事前に確認できる
実際に完成した物件を見学できるため、仕上がりを確認してから購入を決めることができます。
メリット
✔ 価格が比較的安い
✔ すぐに入居できる
✔ 住宅ローンを組みやすい(ローンの手続きがスムーズ)
✔ 完成した住宅を見て判断できる
デメリット
✖ 自由な間取り・仕様変更ができない
✖ 似たようなデザインの家が並ぶことが多い
✖ 工事の過程を確認できないため、施工品質が不透明な場合がある
売建住宅(うりたてじゅうたく)とは?
特徴
- 土地を購入し、建物の設計・仕様を選べる 売建住宅は、まず土地を購入し、その土地に建てる住宅の設計・仕様を決める方式です。
ただし、完全な自由設計ではなく、施工会社(建築業者)が指定されていることが多い点が特徴です。 - 間取りや設備をある程度カスタマイズ可能 完全な注文住宅ほど自由ではありませんが、建売住宅よりも購入者の希望を反映しやすいです。
例えば、壁紙の種類、床材、設備(キッチンやバスルーム)などを選択できるケースが多いです。 - 建築途中から契約するため、完成まで時間がかかる 建築前または建築途中で契約するため、完成まで待つ必要があります。
- 建売より高くなる傾向がある ある程度のカスタマイズが可能なため、建売住宅よりも価格がやや高めになる場合があります。
メリット
✔ 建売よりも間取りや設備の選択肢が広い
✔ 建築過程を確認できるため、安心感がある
✔ ある程度の個性を出せる
デメリット
✖ 完成まで時間がかかる(即入居できない)
✖ 価格が建売よりやや高めになることがある
✖ 施工会社が限定されるため、完全な自由設計は難しい
建売と売建の比較表
比較項目 | 建売住宅 | 売建住宅 |
---|---|---|
間取りの自由度 | なし(固定) | ある程度選べる |
設備のカスタマイズ | 不可 | 一部可能 |
購入のタイミング | 住宅が完成してから | 建築前または建築途中 |
入居の早さ | すぐに入居可能 | 建築完了まで待つ必要あり |
価格の傾向 | 比較的安い | 建売よりやや高め |
施工会社の選択 | 選べない(開発業者指定) | ほぼ選べない(指定業者) |
建築過程の確認 | できない(完成済み) | できる |
どちらを選ぶべきか?
選択のポイントは 「自由度とコスト、入居時期のバランス」 です。
建売住宅が向いている人
- すぐに入居したい
- 費用を抑えたい
- 完成した状態を見てから決めたい
- 間取りや設備にこだわりがない
売建住宅が向いている人
- ある程度間取りや仕様を決めたい
- 建築過程を確認しながら進めたい
- 多少待ってでも自分の希望を反映したい
- 完全な注文住宅までは必要ないが、建売では物足りない
まとめ
住宅の種類 | 特徴 |
---|---|
建売住宅 | すでに完成している住宅を購入する方式。価格が安く、即入居可能。間取りや仕様の変更は不可。 |
売建住宅 | 土地購入後に建物を建てる方式。間取りや仕様の選択が可能だが、施工会社は指定されていることが多い。完成まで待つ必要がある。 |
もし 「自由な設計は必要ないが、建売では物足りない」 と思うなら、売建住宅のほうが適しているかもしれません。
逆に 「すぐ住みたいし、価格も抑えたい」 という場合は、建売住宅が最適でしょう。
選ぶ際は、 「立地」「価格」「住宅の仕様」「入居時期」 を考慮しながら、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのがポイントです!
以上、建売と売建の違いについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。