注文住宅の健康設計|健康的な暮らしを送るための考え方
こんにちは!マルケンホームです。
この記事では、注文住宅の健康設計についてご紹介します。
注文住宅を建てるときに、健康に配慮した設計をすることはとても重要です。
なぜなら、家の中で過ごす時間は人生の約3分の1にもなるからです。
家の中でよくある健康被害としては、カビやダニによるアレルギー、換気不足による二酸化炭素の増加、化学物質によるシックハウス症候群、ヒートショックによる心臓や血管の疾患などがあります。
これらの健康被害を防ぐためには、どのような健康設計をすればいいのでしょうか?
この記事を読むと、注文住宅の健康設計のポイントやメリット、性能の高い家の健康性について分かります。
注文住宅を検討している方や、健康に気を遣って、快適な室内環境を作りたいと考えているご家族はぜひ最後まで読んでみてください!
家の中でよくある健康被害とその原因
家の中で過ごす時間が長くなると、家の中の空気や環境によって健康被害を受ける可能性が高まります。
家の中でよくある健康被害とその原因について見ていきましょう。
カビやダニによるアレルギー
カビやダニは、湿度が高くて暗い場所に繁殖しやすい微生物です。
カビやダニが発生すると、その胞子や死骸、フンなどが空気中に飛散し、呼吸器や皮膚に付着してアレルギー反応を引き起こします。
カビやダニによるアレルギーの症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咳、喘息、目のかゆみ、皮膚のかぶれなどがあります。
カビやダニによるアレルギーは、長期間にわたって慢性化すると、免疫力の低下やアトピー性皮膚炎などの重篤な病気につながることもあります。
換気不足による二酸化炭素の増加
換気不足は、家の中の空気が入れ替わらない状態を指します。
換気不足になると、人が呼吸することで発生する二酸化炭素が家の中に溜まっていきます。
二酸化炭素の濃度が高くなると、頭痛、めまい、倦怠感、集中力の低下、不眠などの症状が現れます。
二酸化炭素の濃度が1,000ppmを超えると、健康に悪影響を及ぼすと言われています。
また、換気不足によって、カビやダニの発生や化学物質の蓄積も促進されます。
化学物質によるシックハウス症候群
シックハウス症候群とは、家の中に含まれる化学物質によって引き起こされる健康被害の総称です。
家の中には、建材や家具、インテリアなどから発散されるホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの有機化合物や、塗料や接着剤などから発生する揮発性有機化合物(VOC)などの化学物質が存在します。
これらの化学物質は、空気中に浮遊して吸入されたり、皮膚や粘膜に触れたりして、人体に悪影響を与えます。
シックハウス症候群の症状としては、目やのどの刺激、頭痛、吐き気、発疹、喘息、不安感、うつ病などがあります。
シックハウス症候群は、特に新築やリフォーム後の家で起こりやすいと言われています。
ヒートショックによる心臓や血管の疾患
家の中でよくある健康被害の一つに、ヒートショックがあります。
ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをいいます。
ヒートショックは、冬場に暖房の効いたリビングから脱衣所に移動し、浴槽に入るときなどに起こりやすく、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気を引き起こす可能性があります。
注文住宅の健康設計のポイント
家の中でよくある健康被害を防ぐためには、注文住宅を建てるときに健康に配慮した設計をすることが大切です。
健康設計とは、家の構造や素材、設備などにおいて、人の健康を守ることを目的とした設計のことです。
健康設計をすることで、カビやダニ、二酸化炭素、化学物質などの有害物質を減らし、快適で清潔な室内環境を作ることができます。
では、具体的にどのような健康設計をすればいいのでしょうか?ここでは、注文住宅の健康設計のポイントを6つご紹介します。
断熱性能の高い外壁や窓を選ぶ
断熱性能の高い外壁や窓を選ぶことは、健康設計の基本です。
断熱性能の高い外壁や窓は、外気の温度や湿度の影響を受けにくく、室内の温度や湿度を一定に保つことができ、ヒートショックを防ぐ効果があります。
これによって、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を作ることができます。
また、断熱性能の高い外壁や窓は、結露やカビの発生を防ぐ効果もあります。
結露やカビは、湿度の高い場所に発生しやすいので、室内の湿度を適切に調整することが重要です。
断熱性能の高い外壁や窓を選ぶことで、室内の温度や湿度をコントロールし、快適で健康的な生活を送ることができます。
高性能な換気システムを導入する
高性能な換気システムを導入することは、健康設計のもう一つの基本です。
高性能な換気システムを導入することで、室内の空気を常に新鮮に保つことができます。
これによって、二酸化炭素や化学物質などの有害物質を排出し、カビやダニなどのアレルゲンを減らすことができます。
また、高性能な換気システムは、熱交換機能やフィルター機能を備えているものが多く、外気の温度や汚れを調整して室内に取り入れることができます。
高性能な換気システムを導入することで、清潔で健康的な空気を呼吸することができます。
低ホルムアルデヒドや無添加の建材を使う
低ホルムアルデヒドや無添加の建材を使うことは、健康設計の重要なポイントです。
低ホルムアルデヒドや無添加の建材とは、ホルムアルデヒドやVOCなどの化学物質を含まないか、極めて少ない量しか含まない建材のことです。
ホルムアルデヒドやVOCは、シックハウス症候群の主な原因物質とされており、人体に様々な悪影響を与えます。
低ホルムアルデヒドや無添加の建材を使うことで、室内の化学物質の発散を抑えることができます。
低ホルムアルデヒドや無添加の建材には、天然木や竹、紙などの自然素材や、国土交通省が認定したF☆☆☆☆(フォースター)やJIS A 1460などの規格に適合した建材などがあります。
低ホルムアルデヒドや無添加の建材を使うことで、安全で健康的な室内環境を作ることができます。
自然素材や植物を取り入れる
自然素材や植物を取り入れることは、健康設計のおすすめのポイントです。
自然素材や植物とは、木や石、土などの自然由来の素材や、観葉植物や花などの植物のことです。
自然素材や植物を取り入れることで、室内の空気を浄化したり、湿度を調整したり、リラックス効果を得たりすることができます。
例えば、木は二酸化炭素を吸収して酸素を放出するだけでなく、ホルムアルデヒドやVOCなどの化学物質を吸着する効果もあります。
また、木は湿度に応じて水分を吸放する性質があり、室内の湿度を適切に保つことができます。
さらに、木は自然の香りや温かみがあり、心身のストレスを緩和する効果もあります。
植物も同様に、空気の浄化や湿度の調整、リラックス効果などの効果があります。
自然素材や植物を取り入れることで、自然と調和した健康的な室内環境を作ることができます。
日光や風を十分に取り入れる
日光や風を十分に取り入れることは、健康設計の大切なポイントです。
日光や風を十分に取り入れることで、室内の温度や湿度を調整したり、カビやダニなどの発生を防いだり、気分を明るくしたりすることができます。
例えば、日光は紫外線や赤外線などの光線を含んでおり、室内の空気や物を殺菌したり、温めたりする効果があります。
また、日光は人の体内時計を調整したり、ビタミンDの生成を促したり、免疫力を高めたりする効果もあります。
風も同様に、室内の空気を入れ替えたり、涼しくしたり、香りを運んだりする効果があります。
日光や風を十分に取り入れるためには、窓の位置や大きさ、方向、開閉方法などに注意する必要があります。
窓は、南向きや東向きなどの日当たりの良い方向に設置し、できるだけ大きくして光を多く取り入れるようにします。
また、窓は、上下や左右に開閉できるようにして、風の流れを調整できるようにします。
日光や風を十分に取り入れることで、自然の恵みを感じることができます。
温度や湿度を適切に調整する
温度や湿度を適切に調整することは、健康設計の必要なポイントです。
温度や湿度を適切に調整することで、室内の快適さや健康性を高めることができます。
例えば、温度は、人が快適に感じる範囲は18℃から26℃と言われており、この範囲を超えると、暑さや寒さによってストレスを感じたり、体調を崩したりする可能性があります。
また、湿度は、人が快適に感じる範囲は40%から60%と言われており、この範囲を超えると、カビやダニの発生や、乾燥による肌荒れや喉の痛みなどの問題が起こりやすくなります。
温度や湿度を適切に調整するためには、断熱性能や換気性能の高い家を建てることはもちろん、エアコンや加湿器などの設備を上手に使うことも大切です。
温度や湿度を適切に調整することで、快適で健康的な室内環境を作ることができます。
注文住宅の健康設計のメリット
注文住宅の健康設計には、様々なメリットがあります。
健康設計によって、室内の空気や環境を改善することで、以下のようなメリットを得ることができます。
- アレルギーやシックハウス症候群などの健康被害を防ぐことができます。
- 免疫力や体力を高めることができます。
- 快適さやリラックス感を感じることができます。
- 省エネや節水などの環境負荷を低減することができます。
- 家の価値や耐久性を高めることができます。
注文住宅の健康設計には、これらのメリットがありますが、その反面、コストや工期などのデメリットもあります。
健康設計には、高性能な建材や設備を使ったり、専門的な知識や技術を必要としたりするため、一般的な設計に比べて、費用や時間がかかることがあります。
また、健康設計には、定期的なメンテナンスや管理が必要になることもあります。
健康設計をするかどうかは、自分の予算やニーズに合わせて、よく検討する必要があります。
性能の高い家の健康性について
性能の高い家とは、断熱性能や耐震性能、耐火性能などの基本性能に加えて、健康性能や快適性能、省エネ性能などの付加性能を備えた家のことです。
性能の高い家は、健康設計の考え方に基づいて建てられており、室内の空気や環境を最適化することで、人の健康を守ることを目的としています。
性能の高い家の健康性については、以下のような指標があります。
- 空気環境性能:室内の空気の質や清潔さを表す指標で、二酸化炭素濃度や化学物質濃度、カビやダニの発生率などを測定します。
- 熱環境性能:室内の温度や湿度の快適さを表す指標で、温度や湿度の分布や変動、結露やカビの発生率などを測定します。
- 光環境性能:室内の光の質や量の快適さを表す指標で、日照時間や日照量、照度や色温度などを測定します。
- 音環境性能:室内の音の質や量の快適さを表す指標で、騒音や振動のレベルや周波数などを測定します。
- 生活環境性能:室内の生活の質や快適さを表す指標で、動線や収納、インテリアなどの機能性やデザイン性などを測定します。
性能の高い家の健康性については、これらの指標を参考にして、自分の希望や条件に合わせて、選択することができます。
性能の高い家は、健康設計のレベルが高いほど、コストや工期がかかることが多いですが、その分、快適さや健康性が高くなります。
性能の高い家を建てるときには、自分の予算やニーズに応じて、優先順位を決めることが大切です。
また、性能の高い家を建てた後も、定期的なメンテナンスや管理を行うことで、性能を維持することができます。
性能の高い家は、健康設計の考え方に基づいて建てられており、人の健康を守ることを目的としています。
性能の高い家を建てることで、健康的で快適な生活を送ることができます。
まとめ
この記事では、注文住宅の健康設計についてご紹介しました。
健康設計とは、家の構造や素材、設備などにおいて、人の健康を守ることを目的とした設計のことです。
健康設計をすることで、カビやダニ、二酸化炭素、化学物質などの有害物質を減らし、快適で清潔な室内環境を作ることができ、ヒートショックを防ぐこともできます。
しかし、メリットだけでなくコストや工期がかかる、定期的なメンテナンスや管理が必要になるなどのデメリットもあります。
健康設計をするかどうかは、自分の予算やニーズに合わせて、よく検討する必要があります。
性能の高い家を建てるときには、自分の希望や条件に応じて、優先順位を決めることが大切です。
また、性能の高い家を建てた後も、定期的なメンテナンスや管理を行うことで、性能を維持することができます。
性能の高い家を建てることで、健康的で快適な生活を送ることができます。
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